自分の生き方、いえ自分の存在自体を肯定的に認識できないということは、どんなにつらく、悲しいことでしょう。 社会が「人」としての教育の前提を、『学校』において動いている中にあって、結果的に学校の外に身をおかざるを 得なくなったとき、そうした社会から派生したさまざまな常識が子どもを責める要素となって追い詰めます。
子どもを取り巻く環境や教育の大きな変革が求め続けられていますが、生きていくことにおいて依然として学歴が 大きく影響するなど、厳しいものが多く、こうした状況下にある子どもをさらに追い詰める結果を生み出しています。
フリースクールエイ・ユー・シー(通称フリースクールAUC)は、こうした状況下にあって、1991年に子どもたちの 居場所を設立、経済的困難な中を10年間、維持運営してきました。 そして、たくさんの子どもたちの心を癒し、自他への信頼感の回復、さらに自己確立をしてきました。友達をつくり、 いろいろなことを学びあい、自主的な活動に取り組み、多様な経験をして、学校、職場、社会の中へ出て行き、また、 その準備をしている姿があります。
こうしたフリースクールAUCの実践は、その結果状況からも、存在の必要性を物語っているともいえ、このたび、フリ ースクールAUCでは、これまでの個人経営の形を解消し、社会的にニーズをより充実、安定して満たしていくために、 特定非営利活動法人フリースクールエイ・ユー・シーを新しく立ち上げることを決心いたしました。
苦しむ子どもたちが少しでも減り、子どもたちの多様な個性と状況に応じることのできる希望ある未来を目指し、私 たちは、特定非営利活動法人フリースクールエイ・ユー・シーを設立し、子どもたちとともに、新たな決意で、市民活動を発展 させ、自らが主体となり、学歴社会を変え、子どもたちが育ちやすい環境を創り出す活動に力を注いで生きたいと思います。
会員 |
この法人の目的に賛同して入会した個人及び この法人が運営するフリースクールにその子どもを通わせる保護者。 会員入会金…10,000円 年会費・・・5,000円 |
賛助会員 |
この法人の目的に賛同して活動を支援しようとする個人及び団体。 賛助会員支援会費・・・一口 2,000円(一口以上) |
日本語に置き換えると「民間非営利組織」、つまり営利を目的としない団体です。
一般的には、ボランティア団体や市民活動団体といわれる団体を指します。
こうしたNPOの活動に法人格を寄与することにより、 「市民が行う自由な社会貢献活動の健全な発展を促進する。」ことを目的として、 1998年12月1日、特定非営利活動促進法(NPO法)が施行されました。
現在、NPO法人として認証された団体は、県内では79、全国では約7000法人あります。
(2002.8.31現在)ーサポート21・きらめき通信第2号より転載ー
*フリースクールAUCは、H14年5月に山口県より、NPO法人として認証されました。